新型肺炎「日本の対応」は不備だらけの大問題

新型肺炎「日本の対応」は不備だらけの大問題

ダイヤモンド・プリンセス号の検疫は今も続いている(写真:ロイター/アフロ)

新型コロナウイルスの流行が止まらない。2月5日現在、中国国内の患者数は2万4324人、490人が死亡した。さらに中国本土以外の26の国と地域で180人の感染者が確認されている。

これを受け、世界保健機関(WHO)は1月30日に緊急事態を宣言した。日本政府も水際対策に力を入れている。

香港で下船した客が新型コロナウイルスに感染していることを受け、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号は横浜港の大黒ふ頭沖に停泊を指示され、上陸が許可されていない。船内には2666人の客と1045人の乗務員がいる。

■水際対策にもう意味はない

はたして、このような対策は医学的に妥当なのだろうか。私には疑問だ。

水際対策に意味があるのは、国内で感染が広まっていない場合に限られるからだ。もし、すでに国内で新型コロナウイルスが蔓延しているのなら、このような対策は意味がない。国内の潜伏期の感染者が満員電車で通勤・通学すれば、一気に感染が拡大するのは容易に想像がつくだろう。

2月4日、タイ保健省は、1月下旬に日本に旅行した夫婦が新型コロナウイルスに感染していたと報告した。日本滞在中に体調が悪くなったらしい。この夫婦の存在は日本国内で新型コロナウイルスが流行していることを意味する。極めて重要な情報だが、日本ではほとんど報じられなかった。

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