日本の「樽生ビール」時代遅れになりかねない訳

日本の「樽生ビール」時代遅れになりかねない訳

欧米では、イノベーションによって樽生ビールの流通に大きな変化が生まれています(写真:kai/PIXTA)

「樽生」というのは何ともいい響きで、仕事帰りに飲食店で飲む生ビールは何にも代えがたいものです。全国各地にクラフトビールの樽生専門店も増えていて、大手の生ビールだけでなく、さまざまなタイプのものを飲むことができるようになってきました。

さて、そんな樽生の世界におけるイノベーションによって、樽生ビールの流通が大きく変わろうとしています。その“主役”が「One way keg(ワンウェイケグ)」と呼ばれる樽容器で、これがビール業界のゲームチェンジャーになる可能性を秘めています。

■ワンウェイケグを使うメリット

従来、ビールはステンレス製の容器に詰められて飲食店に運ばれ、使い終わるとメーカーに返して再び利用されます。対してワンウェイケグはリサイクル可能なPET素材などで作られており、ワンウェイという名の通り、メーカー側に返す必要はありません。すでに欧米では主流になりつつあり、キーケグ、ユニケグ、ペテイナー、ドリウムなど専門メーカーも出てきています。

ワンウェイケグを使うメリットはいくつもあります。1つは、ステンレス樽と違って使用後の回収・返送作業が発生しないため、物流コストを削減できること。再利用しないため、洗浄や管理コスト削減にもつながります。軽量かつコンパクトで積載効率がよく、出荷後回収しなくても済むことから国内出荷のみならず、海外輸出にも適しています。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)