「不快な広告」と「愛される広告」の決定的な差

「不快な広告」と「愛される広告」の決定的な差

化粧品メーカー・伊勢半の「顔採用」というキャンペーン企画が炎上しなかった理由とは?(写真:伊勢半)

2010年代前半、広告業界を激震させたのが「ステマ」問題である。ステマとは実際は広告であるにもかかわらず、それを明示せず記事やブログを出してしまう行為である。当時は「まぁ、いいだろう」的な感覚でやっていたが、さすがに横行しすぎた感はある。

当時の一部メディアは、それほど罪悪感を持つことなくステマ記事を作り、ポータルサイトに平然と配信をしていた。しかし、某大手サイトのステマが発覚後、日本最大のポータルサイトであるヤフーが同サイトの記事を配信停止。結果、各メディアが「●●がヤフーとの契約を打ち切られた! これはマズい!」と一気にステマ記事の排除に動いた。

■なぜ「ステマ」はご法度になったのか?

当時は、企業が「ネットでバズりたい」としきりに言っていた時代だ。SNSやホームページで面白い企画を作るより、人気メディアに制作してもらった記事がヤフーなどに配信されるほうが効率的だと考えていた。

だが、ネット民は「ステマ疑惑」を解明するのが大好きだ。最近も映画『アナと雪の女王2』のステマが特定された。さすがに今はどの企業もリスクを知っているし、広告代理店でもコンプライアンス意識の高まりとともに「ステマはご法度」という意識が定着している。

先日、私はとある生活雑貨メーカーのPRの仕事にプランナーとして参加した。

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