小6で「自分は養女」と知った女性の数奇な人生

小6で「自分は養女」と知った女性の数奇な人生

養子であることは、ほんの一要素──。生後すぐ養子になったという女性に、これまでの人生を聞かせてもらいました(写真:筆者撮影)

生まれて間もなく養子になった。小さい頃に両親が離婚した。中学生のとき父親が家に帰らなくなった。生活が困窮していた。母親の再婚相手が反社会的勢力の人だった──。

取材応募フォームからは毎月、子ども時代にさまざまな経験をした人たちからメッセージが届きますが、いま書いたのはすべて、あるひとりの女性の話です。

「一見ネガティブになりそうな要素がたくさんあっても、なんとかなる人生もあると伝えたい」という三宅莉恵子さん(仮名、40代)に連絡をとったのは、この4月でした。住まいは都内でしたが、コロナ自粛期間中につき、オンラインで話を聞かせてもらいました。

時折雷が鳴り響く、ほの暗い土曜の午後。ディスプレイの向こうにいる莉恵子さんの部屋には、しんとした蛍光灯の光と、落ち着いた空気が満ちていました。

■保険証の続柄が「養女」、何かの間違いだと思った

莉恵子さんが養子になったのは、生後すぐだったようです。最初に気づいたのは、小学校6年生のときでした。修学旅行に行くため、学校から保険証のコピーを求められたのですが、このとき続柄の欄に「養女」という文字を見つけたのです(今はそういう表記はされません)。

「何かの間違いだろう」と思ったのには理由がありました。1つは莉恵子さんの家が貧しかったこと。

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