自死で遺された人にこそ「心のケア」が必要だ

自死で遺された人にこそ「心のケア」が必要だ

身近な人の自死に直面したとき、遺された人には心のケアが必要です(写真:つむぎ/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャ?」の大野萌子です。

カウンセラーという仕事上、相談の中で「死にたい」「生きていても仕方がない」「死んだほうがまし」などという言葉を聞くことは珍しいことではありません。希死念慮(きしねんりょ)と言われ「死」への関心や願望を訴えるケースはとても多いのです。その程度にはもちろん強弱があり、緊急性のあるものや、気を引くためなどケースバイケースです。

しかし、いずれもその言葉の裏には、「生きたい」という気持ちをいつも感じます。なぜなら「死んでしまいたいほどの」つらさをわかってほしいという意であったり、「どうにもならない状況下で」何とかほかの方法を見いだしたいという切望であったり、これほど真剣なんだという、向き合ってほしいといったサインであったりするからです。

■自死に至ってしまう場合「無言」であることが多い

逆に言うと、自死に至ってしまう方々の多くは、残念ながら「無言」であることが多いのです。自殺未遂をした方々のカウンセリングの経験も多々ありますが、直前の様子を聞くと誰にも相談していない、もしくは衝動的なケースが多く見受けられます。ですので、それを察知して回避するのはかなり難しいと考えます。

私たちのようなカウンセラーは、相談者がある意味、助けを求めてきている状況が前提としてあるので、細かい変化や様子に気づきやすかったりしますが、日常生活の中でそれを感じ取るのは至難の業でしょう。

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