考えを文章だけで表す人は図の威力を知らない

考えを文章だけで表す人は図の威力を知らない

本質的な理解が深まり、新しい着想を得るのに役立つ(写真:TommL/iStock)

例えば「今日の夕食はなんにしようか」とか、「週末はどこへ遊びに行こうか」とか、そういった日常のあれこれに関することであれば話は別かもしれない。しかし仕事の場においては、「考える」という行為をそれほど単純化させることはできないだろう。

せっかく「考える」のであれば、相手をうならせるようなアイデアを出したり、重要な問題に関する有効な解決策を導き出したりしたいと思うもの。しかしそのためには、ただ漫然と考えるだけでは不十分なのである。すなわち「考える」だけでは足らず、「よく考える」「深く考える」ことこそが重要なのだ。

では、「よく考える」「深く考える」ためにはどうしたらいいのだろう? そのことについて考えるうえで参考にしたいのが、『武器としての図で考える習慣:「抽象化思考」のレッスン』(東洋経済新報社)である。

著者の平井孝志氏は30年以上にわたり、ビジネスの最前線において経営問題の解決策や新たなアイデアを「考え」て、「結果を出す」ことを求められてきたという。そんな経験を軸に、「頭で考えることは、ビジネスで大きな武器を手に入れることに等しい」と主張してもいる。

■「頭で考える」と全体像を描ける

そのような考え方に基づく本書の重要なポイントは、「頭で考える」というテーマに特化している点だ。

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