手本はルイ・ヴィトン、松屋社長が描く百貨店像

手本はルイ・ヴィトン、松屋社長が描く百貨店像

松屋の2020年3〜8月期業績は営業赤字に沈んだ(撮影:今井康一)

1869年に創業した松屋は、東京都内の銀座と浅草に店舗を構える老舗百貨店だ。2020年2月期の百貨店事業売上高816億円のうち9割以上を占めたのが銀座店だった。訪日外国人客が大きな支えとなり、免税品売り上げの比率は約25%にも上った。

しかし、新型コロナウイルスの影響でインバウンド需要が雲散霧消し、松屋を取り巻く経営環境は激変した。

10月15日に発表された2020年3〜8月期決算は、売上高が前年同期比54%減の205億円、営業利益は22億円の赤字(前年同期は3.8億円の営業黒字)に沈んだ。「ウィズコロナ」時代の百貨店ビジネスはどうあるべきなのか。秋田正紀社長に聞いた。

■外商顧客向け販売会で「手応え」

訪日客需要が蒸発した「銀座の百貨店」はどのような状況なのか。銀座店の月次売上高推移を見ると直近9月も前年比37.9%減と、依然として前年割れが続いている。しかし意外にも、秋田社長の表情は明るかった。



秋田社長
「土日の銀座にはかなり人が戻ってきている。テレワークのため平日は自宅にいる人は、外出したいという気持ちから土日に外に出るのではないか。コロナという制約が今後解消されていく中では、人と会うことのよさが再認識されてくる。

海外からの顧客が来られないということは、国内の人も基本的に海外に出られない状態。

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