「困窮支援相談員」の呆れるほどに悲惨な待遇

「困窮支援相談員」の呆れるほどに悲惨な待遇

相談員の待遇の悪さに嫌気がさし、警備会社に転職したコウヘイさん。人事担当だが、実際には深夜早朝を問わず、社用車でさまざまな現場に派遣される。相談者の仕事を辞めても地獄、戻っても地獄──(写真:コウヘイさん提供)

現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしてリポートしていく。

今回紹介するのは「大阪市のある区役所で生活困窮者自力支援の相談員をしていますが、自分は給料は上がらず契約は3カ月更新です」と編集部にメールをくれた、49歳の男性だ。

2008年のリーマンショック。勤めていた会社が倒産したコウヘイさん(仮名、49歳)は連日、ハローワークに通い詰めていた。所内は失業者であふれ、インターネットで検索をするのに30分待ち、紹介状を出してもらうのに2時間待ちはざら。そんなとき、コウヘイさんの目にとまったのは、カウンターの内側で忙しく働く相談員たちの姿だったという。

■手取り16万円、契約期間は長くて3カ月

「こっちは仕事がなくてヒーヒー言うてるのに、(カウンターの)向こう側は人手不足。不況でも忙しいなんてうらやましい職場やなぁと思いながら眺めていて、ふとひらめいたんです。『そうか!カウンターの内側に座る人間になればいいんや』と。そのときは、すごくいいアイデアを思いついたと思ったんですけどね……」

関西地方出身。

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