大抵の親が卒倒する「性的逸脱」という過酷虐待

大抵の親が卒倒する「性的逸脱」という過酷虐待

「親がおかしい」そう思ったとき、どうやって過ごしていけばいいでしょうか(写真:筆者提供)

最初に取材応募メッセージを見たときは、正直に言うと、少々ひいてしまいました。子どもの前で平気でアダルトビデオを見る親──。どうかしています。そんな親のもとで育ったこの男性は、どれほど大変だったことか。

佐倉周太さん(仮名、30代)とオンラインで顔を合わせたのは、梅雨がまだ続く、7月の静かな朝でした。ずっと誰かに話したいと思っていたのでしょう、よどむことなく、幼少期からの体験を語ってくれたのでした。

■息子の口に、無理矢理ご飯を押し込む母親

家族構成は父、母、周太さんと妹という、一見、いわゆる「ふつうの家族」でした。父親は小さな工場を経営し、家は持ち家です。けれど家計は厳しく、一家は切り詰めた生活をしていました。専業主婦だった母親は新興宗教にのめり込み、家事をしなかったため、宗教嫌いの父親と、喧嘩ばかりしていたといいます。

周太さんは小さい頃、病気がちでやせており、発育が遅めでした。そのためか、母親はいつも周太さんのことをけなし、否定し続けていたそう。しかもその子育ては、一般にはちょっと理解しがたいやり方でした。

「僕はすごく小食だったというんですが、3、4歳なんて子ども用の茶碗1杯食べるのがやっとじゃないですか。なのにうちの母は、大人の茶碗に、ご飯を大盛りによそうんです。それをいつも食べ残すからガミガミ怒られる。

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