「アフター・コロナ」は意外に明るい時代になる

「アフター・コロナ」は意外に明るい時代になる

1920年代を描いた代表作『華麗なるギャツビー』でギャツビーを演じるロバート・レッドフォード(右)。当時の好況を謳歌する人々も描かれている(写真:Collection Christophel/アフロ)

今年はどこへも行かない静かな正月を過ごした。『孤独のグルメ』の再放送を何度も見て、「箱根駅伝」はスタートからゴールまで見てしまった。本連載への年明けの「書き初め」には、少しばかり遠方をにらんだ「2020年代論」を語ってみたい。

■アフター・コロナ時代は100年前のアメリカが参考に

この年末年始は、「コロナさえ終わってくれれば……」という挨拶をよく聞いた。正直、その通りである。そしてこれは信じていいと思うのだが、パンデミックはいつか必ず終わる。

とはいえ、アフター・コロナ時代がコロナ以前に戻るかというと、たぶんそうはいかないのであろう。2020年を境に、世界はくっきりと変わってしまうことになるはずである。

今から100年前にあたる1920年代のアメリカの歴史が、2020年代を生きるわれわれにとってのひとつの参考になりそうだ。1917年から1919年にかけてのアメリカでは、第1次世界大戦への参戦により11万6516人、スペイン風邪の流行により67万5000人が死亡した。

当時のアメリカの人口は1億人程度なので、実に総人口の1%に迫る人命が失われたことになる。Covid-19による全米の死者数は、本稿執筆時点で35万人といったところである。これも歴史を変えるには十分な規模と言えようが、ともあれ100年前のアメリカの「喪失感」は深かった。

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