怒りを我慢する人ほど「死亡リスクが高い」理由

怒りを我慢する人ほど「死亡リスクが高い」理由

なぜ「怒り」をためこむ人ほど病気になりやすいのか?(写真:プラナ/PIXTA)

感情と健康は切っても切れない関係です。特に「怒り」が心身に与える影響はかなり大きいとのこと。「怒りっぽい人ほど突然死しやすい理由」や「怒りを我慢する人ほどうつになりやすい理由」を福島県立医科大学医学部の大平哲也疫学講座主任教授が解説。新書『感情を“毒”にしないコツ』から一部抜粋・再構成してお届けします。

それまで元気だった人が、急に亡くなり周囲の人を驚かせることがあります。このような「突然死」の原因にはさまざまなものがありますが、その1つの要因が血管、つまり循環器系のトラブルです。

■「怒りをためる人」ほど病気になりやすい

私の研究は「怒り」からスタートしました。その背景には怒りから高血圧になり、それが循環器疾患につながるのではないかという疑問がありました。実際に調べていくと、ストレスが体にどのような影響を与えるかについて研究、発表した雑誌がありました。

しかもとても古く、1939年の『Psychosomatic Medicine』という心身医療向けの雑誌です。そのなかで、「高血圧になりやすい人」を調べたところ、「怒りをためやすい人」であると書かれていました。つまり、私が思っていたとおり、怒りによる興奮は血圧を上げてしまうということです。

当然、血管系の病気である循環器疾患になるリスクも高くなります。

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