日本人が200年前から「勤勉だった」という根拠

日本人が200年前から「勤勉だった」という根拠

制約があるからこそ技術は発展する(イラスト:ex3/PIXTA)

18世紀、イギリスで起こった産業革命。同時期の日本も、ロンドンに負けず劣らずの世界的にも突出した人口の都市を有し、発展を遂げていました。では、なぜ日本では産業革命が起こらなかったのでしょうか?

歴史を「経済」の視点から紐解く『そのとき、「お金」で歴史が動いた』の著者であり、韓国で「最も信頼されるアナリスト」にも選ばれたホン・チュヌク氏は、その理由が「人口過剰」、ひいては日本人の勤勉さにあるのではないかと分析します。

■労働力が十分だった日本vs.人手不足だったイギリス

戦国時代が終わり太平の世になると、日本の人口は爆発的に増加し、1800年頃には清と同じく人口過剰時代へ突入しました。生活を支える経済活動に対し、人口が相対的に過剰傾向にあることを「人口圧」が高いと表現します。この状態になると、最低生活レベルの賃金で容易に労働力を確保できるようになります。

これは手作業が必要な工芸や園芸の発展にとってはかなりの好条件ですが、労働生産性を高めるための技術の発展、すなわち工業化を推進するためには不都合です。

一方、同じ時代のイギリスの状況はまったく異なっていました。ジェームズ・ワットなどの発明家たちは、なぜあれほど多くの時間と資金を研究開発に注いだのでしょうか?

生産物を売るための市場が存在したことも大きいのですが、もう1つの理由は「労働力を節約する機械」を開発することが金儲けになったからです。

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