名著ペストに学ぶ「長いコロナ禍」を生き抜く力

名著ペストに学ぶ「長いコロナ禍」を生き抜く力

緊急事態宣言が延長した今だからこそ学びたい、名著『ペスト』が伝える叡智ペスト(出所:『マンガ&あらすじでつかむ! 60分でわかる カミュの「ペスト」』 画:羽鳥まめ)

日本でもワクチン接種が始まったものの、まだまだ収束の兆しが見えないコロナ禍に途方に暮れている人も多いことでしょう。アルベール・カミュの名著『ペスト』が、コロナ禍となってから世界中でベストセラーとなっていますが、先の見えない時代を描いた『ペスト』の登場人物から学ぶべきことは少なくありません。『マンガ&あらすじでつかむ! 60分でわかる カミュの「ペスト」』の著者である、哲学者の大竹稽氏が解説します。

■不朽の名作『ペスト』とは 

今、私たちは、新型コロナウイルス「第3波」にさらされています。皆さんは今、どんな気持ちでおられますか? 悲しみや焦り、そして怒りなど、さまざまな感情が生まれているように感じます。まさに今、私たちは不条理なるものに貫かれています。不条理の生々しさは、ずいぶんと、骨身にこたえますね。

さて、不条理なるものは、数学の問題のようにキレイさっぱり解決できるものではありません。不条理とは、解決すべきものではなく、乗り越えるものなのです。そうは言っても、怒りや不満では、不条理は乗り越えられません。では、私たちはどうすればよいのでしょうか? 『ペスト』の登場人物の行動から、より具体的なヒントをお伝えしたいと考えています。



『ペスト』はノーベル賞作家であるカミュの作品の1つで、フランス統治下にあるアルジェリアの街、オランを舞台にした物語です。このオランにペストという感染症が発生。街は外部と完全に遮断されてしまいます。

閉鎖された街に残された人々の悲劇や苦悩、一方で勇気や愛情が描かれています。いち早くペストの流行に気づき、県庁に訴えた主人公の医師リウー、そしてたまたま居合わせた意欲的な若者タルーが、街の人々、物語を引っ張っていきます。

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