乙武洋匡「万人に求められる人になる必要ない」

乙武洋匡「万人に求められる人になる必要ない」

これからの時代に必要とされ、評価される能力とは(高濱氏<左>の写真は2017年撮影、乙武氏の写真は2019年撮影、撮影:梅谷 秀司、今井 康一)

「普通って何?」

「優秀って何?」

小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」代表で、“メシが食える大人に育てる”をモットーとする高濱正伸氏と、早稲田大学在学中に上梓した『五体不満足』が600万部のベストセラーとなり、その後はスポーツライター、小学校教諭などを経て現在はタレントなどとしても活動する作家の乙武洋匡氏。

2人が「ひとつのモノサシで子供たちを評価しない教育」について語り合った対談をまとめた『だから、みんなちがっていい』から一部を抜粋、再編集してお届けします。

■子どもの状況は家庭によって簡単に変わる

高濱 正伸(以下、高濱):乙武さんは早稲田の政経を卒業した後に教員免許を取って教職を務めていた経験がありますよね。そのなかで、やりながら感じたこととか、壁とか、現実的な組織の問題とか、教員としてのこれならやれるなぁとか、何かエピソードはありますか?

乙武 洋匡(以下、乙武):まずは子育て・教育というところで言いますと、ひとつ悔しさがありました。学校の教師がいくら知恵を絞って奮闘しても、子どもの状況というのは、ご家庭の状況によって簡単に変わってしまうんだということでした。

高濱:本当にそうだよね。

乙武:ちょっと学校で問題行動が見受けられるようになった子がいたとして、どうしたんだろうと思って本人やご家族に聞いてみると、じつはご家庭で何らかの変化があったというケースが非常に多いんです。

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