ブルックリン生まれのビールが日本で起こす「クラフトビール革命」

ブルックリン生まれのビールが日本で起こす「クラフトビール革命」

スティーブ・ヒンディ氏 米国ミネソタ州生まれ。1980年代前半、AP通信で中東特派員として働いていた時、現地で飲酒が禁止されていたため、自宅でビールの醸造を始める。AP通信を退社後、ブルックリンに戻り、1988年に近所の銀行員のトム・ポッターと一緒にブルックリン・ブルワリーを設立、米国に「クラフトビール革命」を起こしたパイオニアとして知られている。69歳

■元AP通信記者がクラフトビールを創業

 米国のAP通信の元記者であるスティ−ブ・ヒンディ氏。ニューヨークでクラフトビールに分類されるブルックリン・ブルワリー社を創業、日本市場でキリンと資本提携して売り上げを伸ばそうとしている。クラフトビールという新しいテイストにより、13年連続でビールの消費量が落ち込んでいる日本のビール離れの流れを食い止められるのか。

 ヒンディ氏は1988年にニューヨークのブルックリンでブルックリン・ブルワリーを立ち上げ、いまではニューヨークでナンバーワンのクラフトビールメーカーで、全米では11位。クラフトビール市場は、米国市場ではバドワイザーなど大手ビールメーカーのシェアが落ち込む中で少しずつシェアを伸ばして現在13%にまで拡大、大手ビールの地位を脅かす「クラフトビール革命」が起きている。

 なぜ、記者を辞めてクラフトビールのビジネスをはじめたのか。APの記者時代には、中東に駐在し、拉致されるといった修羅場も経験した。その後、マニラ支局への転勤を命じられたが、奥さんが反対したという。「仕事か、家族か」と悩んだ末、ヒンディ氏は家族を選び、ニューヨークに戻った。しかし、ニューヨークではデスクワークの編集作業の毎日。「編集も素晴らしい仕事だが、私のようなタイプには向いてなかった」と、メディアの仕事を辞める決断をした。

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