米中間選挙揺さぶる億万長者兄弟の資金力

米中間選挙揺さぶる億万長者兄弟の資金力

(iStock.com/flySnow/Purestock)

共和党の苦戦が伝えられる中間選挙を3カ月後に控え、これまで同党に巨額の選挙資金を投じてきた億万長者兄弟とトランプ大統領の“仲たがい”が表面化、改めて金権選挙戦のゆくえに米マスコミの目が注がれている。

 「何百万ドルも政治家たちに献金したと豪語するコーク・ブラザースが、『トランプ大統領は外国労働者たちに不公平だ』という滑稽な発言をしている。だがそれは正しい。アメリカ・ファーストだ!」(7月25日)

 「コーク・ブラザーズは(メキシコ国境沿いの)強靭な壁の構築とパワーフルな貿易に反対している。私は彼らのマネーも、間違ったアイデアも必要としないし、過去に彼らの援助を求めたこともない」(7月31日)
 
 いずれも最近、トランプ大統領が怒りをこめて発したツイートだが、名指しされた「コーク・ブラザーズ」ことチャールズ、デービド・コーク兄弟は、屈指の億万長者として全米で名が知られ、これまで「小さな政府」「自由貿易主義」を標榜する保守運動「リバタリアン」の信奉者として豊富な選挙資金を武器に活発な政治活動を展開してきた。

 11月の中間選挙でもすでに、同兄弟が束ねる政治資金グループ「コーク・ネットワーク」は選挙資金として4億ドル(約410億円)の大金を充てる方針を公表していることから、上下両院の共和党候補たちの間では、自らの従来の主義主張を棚上げしてでもなんとかおこぼれにあやかりたい“コーク・シンパ”も増えつつあるといわれる。

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