城下町の商家と現代アートが融合

近江商人の故郷として知られる滋賀県近江八幡市。豊臣秀吉の甥、秀次の城下町として発展し、今も商家や白壁の土蔵が残る町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。この地区を舞台に、今年で8回を数える国際芸術祭「BIWAKOビエンナーレ」が催される。

 BIWAKOビエンナーレは、近年放置された町家が取り壊されていく現状を目の当たりにし、それを修復、活用する地域再生の試みとして平成13年(2001)に始まった。

 今回のテーマは「きざし〜BEYOND」。江戸時代に建てられた町家が連なる新町通りや永原町通り、八幡堀沿いなどに点在する12会場に、国内外の芸術家約70組が現代アートの作品を展示する。

 金属の廃材などを使った作品で知られる榎忠(えのきちゅう)氏の「薬莢(やっきょう)/Cartridge」を元酒蔵の大空間に展示したり、毛布を使う造形作家の江頭(えがしら)誠氏が元畳問屋の離れを作品化したり、海外から参加の作家が町家の約30畳の空間でコラボレーションしたりするなど、再生された家屋とアート作品が共演する。

 各会場を巡りながら、趣ある町並みを散策できるのも楽しみの一つ。昼間とは異なる雰囲気が味わえるナイトツアーの実施も予定されている。

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