夕張のホテルを買収した中国人経営者の勘とは

夕張のホテルを買収した中国人経営者の勘とは

夕張観光の中核施設、ホテルマウントレースイ(筆者撮影、以下同)

中国人社長が率いる元大グループ(東京・墨田)が、財政破たんの街・夕張市からスキー場やホテルなど観光4施設を買い取って1年以上が過ぎた。かつて市財政を圧迫し、破たんの主因になったとされる施設群はどう変わるのか。グループオーナーで、昨春発足した「元大夕張リゾート」の社長を務める呉之平氏(52)に聞いた。

――元大が夕張市から観光施設を買い取り、運営を始めたのが2017年4月。それから1年数カ月の間に、何がどう変わりましたか。

 ホテル・スキー場は見た目の変化が少ないように映るかもしれませんが、館内の非常放送設備を修理したり、Wi-Fiを充実させたりといった最初の投資を終えたところです。夏の夜にスキー場のゴンドラを動かして夜景を楽しんでもらう「ナイトゴンドラ」の運行も始めました。ホテルのハード部分は今秋以降、改装する計画です。 わかりやすい例としては、JR夕張駅横のホテルマウントレースイに、アジアで人気の火鍋レストランをオープンしました。またこれは市からの買収物件ではありませんが、有形文化財に指定されながら資金難で閉館していた夕張鹿鳴館(旧北炭鹿ノ谷倶楽部)を所有者から買い取り、レストランや宿泊機能を備えた観光施設としてリニューアル公開しました。

――ホテルの様子を見ると、中国系を筆頭にアジア人客が増えたようですね。

 とても増えました。

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