トルコ通貨危機の深刻さをエルドアンは認識せよ

トルコ通貨危機の深刻さをエルドアンは認識せよ

(GA161076/emregologlu/iStock)

8月10日、ドナルド・トランプ米国大統領は、次のようにツイートした。

 「私は、トルコに関する鉄鋼及びアルミニウムの関税を2倍にすることを許可したばかりだが、トルコの通貨、トルコ・リラは、我々の大変強いドルに対して、たちまち下落した!アルミニウム(の関税)は、今や20%に、鉄鋼は50%になる。現在、我が国とトルコとの関係は、良くない!」

 トルコのエルドアン大統領は、8月10日付のニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、トルコはNATOの同盟国として米国と協力してきたが、近年、米国とトルコとの関係は悪化しており、今回のような一方的な米国のやり方は、米国の利益を害することにもなり、トルコとしても他の友好国や同盟国を探すようになってしまうと、と述べた。その後も、エルドアン大統領は、トランプ政権を非難し、報復関税や米国製品へのボイコットを呼びかけた。8月18日には、与党、公正発展党(AKP)の党大会で、制裁関税や通貨リラの下落は、「経済クーデター」だとして、暗に米国を批判した。

 そもそも、米国がトルコへの鉄鋼及びアルミニウムの関税を倍にしたのは、トルコに拘束された米国人牧師の即時解放に応じないトルコに対する制裁の意味があった。米国では11月に中間選挙を控え、トランプ大統領としても、米国人解放を手柄に、選挙に臨みたい意向もあろう。

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