「良い食品、悪い食品」という単純化は勧められない

「良い食品、悪い食品」という単純化は勧められない

(dulezidar/iStock/Getty Images Plus)

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■日本人に「オリーブオイルを食べろ」は意味がない

松永:諸外国の文献を基に「悪い食品」「良い食品」をバチッと分けて、悪い食品を良い食品に置き換えたら健康になれる、という説明をする書籍がベストセラーになりました。エビデンスに基づく、というのが売りで、「オリーブオイルは○、玄米は○、加工肉は×」というような分け方をしています。

 でも、先生のご著書では「この食品は良い、悪い」という二分法はされていません。どうも世間では、エビデンスという言葉がマジックワードになっている気がするのです。エビデンスと言われただけで信じ込んでしまう、というような。残念ながら、栄養学の知識に乏しい知識人が「オリーブオイルがいい。エビデンスがある」などとSNSに書き込むような現象が起きています。

佐々木:では、オリーブオイルについて考えてみましょう。たしかに、アメリカでは「オリーブオイルがよい」と言われていますが、あれは日本人には当てはまらないのです。

 アメリカ人にとっては、今の動物性油脂中心の食生活よりはオリーブオイルを食べる方がベターです。オリーブオイルは多くの店にありますから、アクセスしやすい。今、マーケットにあるものの中からもう少し良いものを、となった時に、アメリカ人が「オリーブオイル」となるのは合理的です。

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