危機における指導者の振る舞い方、安倍首相は?

危機における指導者の振る舞い方、安倍首相は?

(Orla/Gettyimages)

まさに緊急事態というべきだった。台風21号で関西空港が水没した翌々日の9月6日、北海道が震度7の地震に見舞われた。多くの人が死傷、全道にわたる停電によって道民は闇のなかでの不便を強いられた。

 自衛隊、警察、消防による不眠不休の救出、救援活動が連日報じられたが、こうしたなかで、司令塔であるはずの政府のカゲが薄く、事態収拾への決意や行動が国民によく伝わってこなかったのは、不可解であり残念だった。安倍晋三首相は記者会見で直接国民に語りかけることをせず、防災担当大臣など何をしているのか、どこにいるのかすらわからなかった。非常の時、国民に状況を的確に説明し、動揺を抑えることは指導者に求められる役割、資質であろう。政府は怠慢だったなどと批判するつもりは毛頭ないが、「危機における指導者の振る舞い方」はどうあるべきか。大いに考えさせられた。

■首相はなぜ記者会見せぬ?

 6日未明の北海道胆振地方を震源とする地震で、安倍首相は早くも午前6時前には官邸の危機管理センターに入った。各紙報道によると、首相は記者団に対し「土砂崩れ、家屋倒壊、大規模な停電が発生している」と状況を説明した。首相はこの日、午前7時半すぎからと、午後6時すぎからの2回、関係閣僚会議に出席。テレビでも伝えられたように、救助、救援活動を始めている自衛隊4000人を2万5000人に増員することなどを表明した。

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