「大恋愛〜僕を忘れる君と」戸田恵梨香とムロツヨシの恋物語

「大恋愛〜僕を忘れる君と」戸田恵梨香とムロツヨシの恋物語

(ninitta/iStock/Getty Images Plus)

戸田恵梨香とムロツヨシの恋愛ドラマ、TBS「大恋愛」(金曜日よる10時)はヒットメーカーの大石静の脚本を得て、ドラマ史に残りそうである。今季ドラマのなかで最も高い水準のドラマのひとつである。

■「劇中小説」を使った巧みな脚本

 ドラマは、2013年5月に始まる。「砂にまみれたアンジェリカ」の題名の小説でかつては賞を獲得しながら、書けなくなって引っ越し会社に勤める、間宮真司(ムロツヨシ)と、医師の井原侑市(松岡昌宏)と結婚を控えた女医の北澤尚(きたざわ・なお、戸田恵梨香)が、尚の引っ越し作業を通じて知り合う。「砂にまみれた……」を暗記するほど愛読していた尚だったが、真司が作者であることに気づかなかった。

 タイトルの「僕を忘れる君」が表しているように、尚(戸田)は若年性痴ほう症の症状が現れはじめている。そして、婚約者の井原(松岡)はワシントンの研究機関でこの病気を研究している権威である。

 第1回(10月12日)からドラマは、真司(ムロ)の語りによって進行する。そして、このセリフは、真司が尚と出会ったことによって、創作活動を開始した小説の一節であることがわかってくる。

 冒頭のシーンから、尚は用事をこなすために走る、走る。

 <彼女はあのころからいつも急いでいた。

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