外国人ジャーナリストを実質追放した香港政府

外国人ジャーナリストを実質追放した香港政府

(masta4650/Radionphoto/dp3010/AQtaro_neo/iStock)

10月5日、香港駐在のフィナンシャル・タイムズ記者のビザ更新が香港政府によって拒否されたことに関し、英国外務省の報道官は、次のように述べた。

 「我々は、マレット氏のビザ更新が拒否されたことを懸念している。我々は、香港政府に早急な説明を求めた。香港における高度な自治及び表現の自由は、香港の生活様式の中心であり、完全に尊重されなければならない。」

 10月9日には、欧州連合(EU)の報道官が次のような声明を発出した。

 「フィナンシャル・タイムズ紙アジア・ニュース編集者であるヴィクター・マレット氏の就労ビザの更新を拒否した香港当局の決定は、憂慮すべき前例となる。当局から信用にたる説明もなく、この決定は政治的動機によるものとみられ、従って香港における報道の自由及び表現の自由に関して深刻な懸念を提起する。これは、香港の国際的立場及び「一国二制度」原則の信頼を害すリスクがある。記者達は、独立して介入されずに仕事を遂行することが認められなければならない。」

 今回、何故、フィナンシャル・タイムズ紙のマレット記者のビザの更新が拒否されたかについては、上記にもあるように香港政府からは正式な説明はない。しかし、一般的にはマレット氏が副理事長を務める香港外国特派員クラブに北京が気に入らない香港国民党の主宰者を招いて講演会を行なったことへの報復措置と言われている。

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