「定期テスト廃止」で成績が伸びる理由

「定期テスト廃止」で成績が伸びる理由

千代田区立麹町中学校校長・工藤勇一氏(撮影:稲田礼子)

中学時代や高校時代を思い返せば、筆者にとって定期テストとはあらかじめ定められた苦行の期間を指すような言葉だった。中間テストに期末テスト。それらはただの試験としてではなく、「テスト期間」という、日頃よりも一層真剣に勉強に取り組まなければならない数日間とともに訪れた。周囲の大人たちの目を意識すると、その期間に遊び呆けるのはさすがにバツが悪かった。何とかギリギリのラインで生き延びるための一夜漬けという方法を知ったのもテスト期間があったからこそだ。

 その定期テストが廃止された。

 とは言っても、現在麹町中学校へ通う生徒たちが楽をできるようになったわけではない。従来の中間テストと期末テストが廃止される代わりに、年3回だった「実力テスト」は5回に増えた。さらに、授業の進捗度合いに応じて教科ごとの「単元テスト」が高い頻度で課されるようになった。

 工藤氏は一連の改革を「生徒が自分の頭で考え、学ぶ習慣を身に付けるためのもの」と語る。新しい体制のもとで、生徒はどのように変わりつつあるのか。

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