確定判決でも終わらぬ「徴用工訴訟問題」

確定判決でも終わらぬ「徴用工訴訟問題」

韓国の大法院(最高裁)(写真:Lee Jae-Won/アフロ)

韓国大法院(最高裁)が、戦争中に日本企業で働かされた韓国人の元徴用工らへの賠償を日本企業に命じる判決を下した。最高裁まで争うような訴訟はどれでも同じだが、提訴から10年以上の年月を経ての判決確定である。判決の内容が日本の感覚で理解できないことは論をまたず、韓国司法ひいては韓国社会に対する不信感を日本国内であらためて強めてしまった。その点について今さら書いても仕方ないようにも思うので、今回は別の観点で考えてみたい。

 私がいま「あれ?」と思っているのは、この問題はどうも大法院判決ですら一つの通過点でしかないようだということだ。私は今まで、大法院判決が出れば物事は終わるというイメージを持っていた。日本の最高裁が違憲判決を出せば、その条文は事実上すぐに効力を失うではないか。無意識のうちに、それと同じだと思い込んでいたのだ。

 だから徴用工訴訟について話をする時にも、「大法院で賠償命令が確定したら大変なことになる」とだけしか考えていなかった。だが、どうも現実は違うらしい。国際司法裁判所(ICJ)への提訴が残っているなどという次元ではなく、韓国内の話としても「徴用工訴訟問題」はまだまだ終わっていないのである。

■判決確定でも「残っている手続き」とは

 「大法院の判決が確定したとしても、実際にはもう一つの手続きが残っている。

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