日本の対中ODAに感謝すべきか否か自問する中国のメディア

日本の対中ODAに感謝すべきか否か自問する中国のメディア

(Xinhua/AFLO)

本年3月に私が寄稿した『中国が米国に感謝するが、日本には感謝しない理由』で、モンゴルの例をあげてこれまで中国国内において日本からのODAについて積極的な評価をあまり聞かなかった背景についての一つの考察を紹介した。そうした中、先月の安倍晋三首相訪中時に40年間続いた対中ODAが終了する旨安倍首相から伝達し、これに関し、中国のメディアでも色々な意見が述べられた。

 まず、10月23日の環球時報が面白い。単刀直入に「謝謝(ありがとう)」というべきか否かを問いている。筆者の詳細は不明だが、民族復興を唱えるブロガーらしい。いずれにせよ、中国共産党機関紙の人民日報の傘下の環球時報が取り上げているので、体制側の人なのであろう。

2018年10月23日 環球時報 補壹刀
『日本の対中ODA援助終了について、まず、「謝謝」というべきか?』
http://world.huanqiu.com/article/2018-10/13342611.html

 まず、筆者は、安倍首相のODA終了の通告を受けて中国の多くの「網民」(ネット住民)は、怒りとか不理解の態度を表明せず、これまでの援助に対して「謝謝」というべきと、表明していることを紹介している。政府がどうであろうと、民間の中国人民は素直にありがとうと言っているということのようだ。

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