「ゴッホの複製画」の一大拠点、中国に存在する“油絵村”の実態

今では年間、数百万点もの油絵がここで生み出され、世界中に「中国産のゴッホの名画」が売られていくという一大複製画生産拠点になっているという。複製画と銘打っているため、いわゆる「パクリ製造拠点」とは異なるものだが、それでも、どことなく、後ろめたさが漂う。

 村には公募展で入選し、晴れて、画工ではなく、“画家”として認められた人々も300人ほどいて、2007年に建てられた大芬美術館には、オリジナル作品を制作する画家の作品も展示されている。しかし、複製画だけを描き続ける職業があり、そうした人々が1万人もいる、というだけでも、日本人にとっては驚きだ。

 複製画の需要はどこにあるのだろうか。主な販売先は、ゴッホ生誕の地であり、ゴッホ美術館があるオランダだ。ゴッホ美術館の近くにある土産物店には、たくさんのゴッホ作品の複製品が並んでいる。そこに需要があり、世界中からやってきた観光客に飛ぶように売れていくのだ。そのため、複製画は描いても、描いても、需要がある。しかも、卸値の8倍という高価格で販売されているというビジネスの実態がある。

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