痛風が若い男性や女性にも増加傾向 ビールを飲まないようにしても効果は生じず?

痛風が若い男性や女性にも増加傾向 ビールを飲まないようにしても効果は生じず?

記事まとめ

  • 痛風は「おじさん=中高年の男性」に多いが、近年、若い男女にも増えてきているよう
  • 予防策としては「ビールを避けるようにしている」という人が多いが、効果はないとも
  • アルコール飲料よりも、私たちの細胞の中にあるプリン体の量のほうがはるかに多いそう

ビールを避けても痛風は予防できない

ビールを避けても痛風は予防できない

(taka4332/iStock/Getty Images Plus)

通風は「おじさん=中高年の男性」に多い病気だが、近年、若い男性や女性にも増えてきているようだ【https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0052/G0000210/0010】。そういえば、筆者の周囲でもまだ30歳代なのに「痛風を気にしている」というビジネスパーソンにたびたび出会うようになった。その予防策としては「ビールを避けるようにしている」という人が多い。その対策は本当に正しいのだろうか?

■ビールのプリン体はそれほど多いわけではない

痛風の本態(本当の姿)は、血液中の尿酸量が基準を超えて増えている状態=高尿酸血症である。高尿酸血症の状態が長期間続くと、血液中に尿酸の結晶が生じ、これが体の各部を傷害してさまざまな疾病を引き起こす。

痛風の直接的な原因となる尿酸はどこからくるのだろうか? 尿酸は、体内でプリン体が代謝された(分解・利用された)結果に生ずる。そのため、痛風を気にする人はこのプリン体にビクビクしているはず。

プリン体というのは、ほとんどの細胞(の中の核酸)に存在している物質で、うま味の元ともいわれている(プリン体が多いといわれている物においしい物が多いのもうなずける)。細胞分裂に深く関わる物質で、分裂を盛んに行なうレバー類や魚卵類にはプリン体が多く含まれる。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)