2勝1敗のトランプ、本当に大成功と信じているのか?

2勝1敗のトランプ、本当に大成功と信じているのか?

熱狂的なトランプ支持者のソックス(筆者撮影@モンタナ州ビリングス)

今回のテーマは「2020年米大統領選挙で選挙戦略はどう変わるのか」です。ドナルド・トランプ米大統領は、中間選挙において下院で野党民主党に多数派を奪われたのにも関わらず「大成功」「素晴らしい日」と述べました。トランプ大統領は本当に、大成功と信じているのでしょうか。本稿では、まずトランプ発言の真意を探り、次に同大統領の懸念材料を明確化し、その対策について述べます。そのうえで、20年米大統領選挙における選挙戦略の変化を予測してみます。

■想定内の選挙結果

 投票日の11月6日までのラスト6日間(10月31−11月5日)に、トランプ大統領が与党共和党候補の応援演説のために訪問した11カ所を分析すると、同大統領のある思惑が見えて取れます。

 今回の中間選挙でトランプ大統領は、上院、知事、下院の順に優先順位をつけていました。訪問州の西部モンタナ州、中西部ミズーリ州、インディアナ州、オハイオ州、南部ウエストバージニア州及びフロリダ州はすべて上院選を戦っている共和党候補の応援演説でした。

 下院で民主党が過半数をとり、弾劾発議に賛成しても、上院で同党が3分の2の議席を取られなければ、弾劾裁判を開くことができず、クビにはならないとう計算がトランプ大統領には働いたわけです。従って、同大統領が上院の共和党候補の応援に時間を割いた理由は、実は「弾劾対策」だったのです。

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