CIA、サウジ皇太子が記者の“殺害命令”を出したと結論

CIA、サウジ皇太子が記者の“殺害命令”を出したと結論

ムハンマド皇太子は暗殺者、カショギ氏は殉教者というポスターを持つ男性、イスタンブール(AP/AFLO)

米中央情報局(CIA)はこのほど、反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害がムハンマド・サウジ皇太子の命令によるものとの結論を下した。事件はサウジ政府が容疑者の起訴を発表する一方、トランプ政権も関与した17人に制裁を発動するなど、両国が協調して幕引きを図る構えだが、CIAの結論は決着を急ぐトランプ政権に“待った”を掛けた格好だ。

■皇太子実弟の駐米大使も暗躍

 このCIAの結論は11月16日付のワシントン・ポスト紙が特ダネとして報じた。同紙によると、CIAは複数の情報からこの判断に達したが、その中の1つは皇太子の実弟のハリド駐米大使の電話の傍受による情報だ。ハリド大使は皇太子の指示を受けて、ワシントン近郊のバージニア州に住んでいたカショギ氏に電話していた。

 大使はこの電話で、当時サウジ人妻との離婚を望んでいたカショギ氏に対し、離婚の手続きをするならトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館に行くよう勧め、身の安全を保証していた。カショギ氏が殺害される手はずになっていたことを大使が知っていたかどうかは不明だが、事件をめぐる謎の一端が明らかになった。

 これまではカショギ氏がイスタンブールの総領事館に行ったのはフィアンセがトルコ人だったからと見られていたが、ハリド大使の助言により、イスタンブールに行くよう仕組まれていたことになる。

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