「昭和元禄落語心中」岡田将生と山崎育三郎のライバル物語

「昭和元禄落語心中」岡田将生と山崎育三郎のライバル物語

(N-O-K-N/iStock Editorial/Getty Images Plus)

空前の落語ブームが続いている。東京と関西の落語家は総勢約800人。敗戦直後は、東京が数十人、関西は存続が風前の灯といわれた。寄席に加えて、人気者のホール落語は満員である。

■ふたりの少年の落語をめぐる青春物語

 NHK総合「昭和元禄 落語心中」(毎週金曜よる10時)は、七代目有楽亭八雲(平田満)に戦前から弟子入りしたふたりの少年のライバル物語であり、青春物語である。

 のちに八代目有楽亭八雲を襲名する菊比古役に岡田将生が、生涯のライバルとなる兄弟弟子の助六役に山崎育三郎が起用された。ドラマの進行に合わせて、ふたりが演じる古典落語の数々は、落語ファンならずとも、その出来栄えに息をのむ。

 ドラマは、老いた八代目八雲(岡田)が、助六が早世したあとに引き取って育てた小夏(成海璃子)と弟子の与太郎(竜星涼)に過去を物語る形で進行している。

 七代目の弟子として、紆余曲折経ながら菊比古(岡田)と助六(山崎)は、同時に真打に昇進する。ふたりの芸風はまったく異なる。正統派の菊比古に対して、落語の改革に燃える助六は古典を破壊しながら笑いをとる道を歩んでいる。助六は、師匠の七代目や落語界の先輩たちと摩擦を繰り返している。

 ふたりの間に芸者のみよ吉(大政絢)との愛憎が絡み合う。みよ吉は菊比古と恋仲になるが、師匠から芸の大成のために別れるように説得されて、縁を切る。みよ吉に対する同情から愛情に変わった助六と結ばれる。ふたりは、みよ吉の故郷の四国に移り住み、小夏を生み育てる。

 落語をあきらめた助六は、仕事もしないままに自堕落な生活を送っている。みよ吉は芸者に戻って生活を支えている。小夏は、助六仕込みの落語をうどん屋で演じては小銭を稼ぐ日々である。

続きは WEDGE Infinity で

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