「大金積めば殺人も帳消し」トランプの幕引きメッセージ

「大金積めば殺人も帳消し」トランプの幕引きメッセージ

(Martin Janecek/Gettyimages)

トランプ米大統領はこのほど、反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害が「ムハンマド・サウジ皇太子の命令」という米中央情報局(CIA)の結論を一蹴。皇太子の関与があったかどうかは不明とし、あくまでも「皇太子に累が及ばない」幕引きを図る姿勢を鮮明にした。しかし、議会はサウジへの制裁法案を採決する見通しで、大統領との対決が激化するのは必至。

■「大金積めば殺人も帳消し」

 事件に対するトランプ大統領の対応は一度、「史上最大のもみ消し」とサウジを非難したことを除けば、終始、皇太子擁護の考えを表明してきた。CIAの報告を受けた11月20日の声明では、皇太子が関与を否定していることに触れ、「事件に関する全容を知ることはできないかもしれない」と述べ、自らの情報機関の結論を軽視する姿勢を示した。

 大統領はさらに「サウジはイランと戦う上で重要な同盟国」とイランの脅威を強調。サウジが米国から約1100億ドル(12兆円)に上る兵器を購入する契約を結んでいることや、米国に4500億ドルを投資する計画であることなどを指摘し、経済関係を重視する考えをあらためて表明した。

 大統領は22日になって再びCIAの結論に言及。同局の指導者は皇太子が関与したという「感触を持っている」だけと述べて、その分析に疑問を呈した。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)