自動車ディーラーの未来に暗雲?車のないショールーム

自動車ディーラーの未来に暗雲?車のないショールーム

「THIS IS NOT A CAR」を掲げるボルボ(Photo by Jack Kan)

今年のロサンゼルスオートショーである意味最も注目を集めたメーカーのブースは、ボルボではないだろうか。オートショーと言えば各メーカーが持ちうるラインナップや新型モデルを並べ、訪れる人にアピール、さらには商談まで行われる場だ。

 しかし今年、記者が集まるプレスデーのボルボのブースには一台の車も存在しなかった。もちろん一般公開される日からは数台の車が並べられ、特に2020年発売予定のV60クロスカントリーは目玉の一つでもあった。ただし記者会見の中でこうした新型車についての説明はなく、実車も存在しなかった。

 では、ボルボはオートショーで何を語ったのか? まず会場には4つのバナーが掲げられていた。最初に発表されたのはグーグルと提携した車用のアンドロイドOSシステムの開発だ。この車載OSがもしかすると今後のスタンダードになるかもしれない。アンドロイドベースではあるがiPhoneユーザーであってもシームレスにシステムにつなぐことができ、車の内と外とのギャップをなくしてユーザーに携帯で楽しむコンテンツをそのまま車内で楽しんでもらおう、というものだ。

 ボルボではパートナーとしてアンドロイドを選んだ理由に「サードパーティのソフトが使いやすく、非常にオープンなシステムであること」を挙げた。アンドロイドスマホユーザーが自分の好みでソフトをダウンロードし、カスタマイズする感覚を車内エンターテイメントシステムにそのまま持ち込む、というのがコンセプトだ。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)