日本の「中国人コミュニティ」の“実態”

日本の「中国人コミュニティ」の“実態”

(7maru/iStock/Getty Images Plus)

先日、風邪で初めて訪れた病院で診察をしてくれたのは、中国系の名前の、日本育ちではない日本語の発音をする医師だった。それだけではなく、東京の街を歩き耳を澄ませば、観光客と思しき人から日本に住んでいそうなさまざまな中国人を目にする。実際に、日本3大中華街と言われる横浜、神戸、長崎以外にも、西川口や北池袋などには中国人が多く集まるようになったとニュース番組などで目にする。なかなかうかがい知ることのできない中国人コミュニティの実態はどうなっているのか。『日本の「中国人」社会』(日経プレミアシリーズ)を上梓したフリージャーナリストの中島恵氏に、中国人コミュニティの特色や在日中国人の教育事情などについて話を聞いた。

――今回は日本の中国人コミュニティに注目されています。これには理由があるのでしょうか?

中島:爆買いに始まり、近年中国人観光客の増加は周知の通りです。一方、観光客以外、たとえば取引先の企業に、日本生まれではない中国人が働いているというように、日本在住の中国人が増えていることに薄々気がついている方も多いのではないでしょうか。調べてみると、在日中国人は約73万人と高知県の人口とほぼ同じです。また、2000年から3倍近くも増えているのです。

――高知県の人口とほぼ同数とは相当な数ですね。インド人が多く住む西葛西など他の外国人が多いコミュニティと比較し、今回取材した埼玉県の西川口や横浜市南区の中国人コミュニティの特色はありますか?

中島:他の外国人コミュニティと比較すると、人口が多いためさまざまな職業に就いていたり、西川口や横浜市以外にもいろいろな場所に住んでいます。

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