アルバニア、18歳で散ったパルチザンの少女マルガリータ

アルバニア、18歳で散ったパルチザンの少女マルガリータ

千の窓の町として知られるベラト(RossHelen/Gettyimages)

2月26日。ギリシアのアテネから約10時間夜行バスを乗り継いで早朝4時頃ビーチリゾートの港町サランダに到着。

 季節外れで町は閑散としていた。日が昇ってから、ぶらぶら走っていると、古いビルが並んでいる通りでゲストハウスのオーナーという髭面の男に呼び止められた。一泊8ユーロで共同キッチンがあるというので泊まることにした。

「こんなことなら共産党時代のほうが良かったよ」

 ビルの8階にある古いアパートの3LDKを改装してゲストハウスにしていた。ちなみに中欧旅行中宿泊したゲストハウスはほとんどが一軒家やアパートを改装した“民泊”であった。

 オーナーは40代半ば。サランダにもEU各国からの観光客が来るようになったので両親が住んでいたアパートを改装してゲストハウスを数年前に開業。

 アルバニアはギリシアの北西、イオニア海・アドリア海を挟んでイタリアの対岸に位置する人口300万人、面積は日本の四国の約1.5倍という小国である。第二次大戦後は共産党一党支配が続き、ソ連や中国と対立してからは鎖国政策を維持して国際社会の発展から取り残されていた。当時の写真を見ると自動車が全く走っておらず主な移動手段は馬車であったことが分かる。 

 ソ連邦崩壊後にはバルカン半島や東欧各国同様に社会主義体制が瓦解して、1990年に自由主義・市場経済を導入。

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