説得力に乏しいポンペオの中東政策演説

説得力に乏しいポンペオの中東政策演説

(werbeantrieb/flavijus/3DMAVR/iStock)

ポンペオ米国務長官は1月10日、エジプトのカイロ大学で米国の対中東政策に関する演説を行った。長大な演説であったが、要点はオバマ批判とイラン攻撃である。まず、この2つの点についての概要を紹介する。

■オバマ批判

 中東にとり重要な時期に米国は余りにも不在であった。それは、我々の指導者が歴史を酷く読み違えたからだ。2009年にこのカイロの地で発表された根本的な誤解は、中東全体の何億もの人々の生活に悪影響をもたらした。もう一人のアメリカ人(注:オバマ大統領(当時))は、この地で次のように言った。

・過激派イスラム主義のテロリズムはイデオロギーから発生するものではない。

・9.11は、米国に理想、とりわけ中東における理想を放棄させた。

・米国とイスラム世界は「新たな始まり」を必要としている。

 こうした誤判断の結果は悲惨なものとなった。米国こそ中東を苦しめる勢力であるとの誤った見方により、我々が必要とされている時に自らの主張を通すことに臆病になっていた。

 我々は、イスラム過激主義の凶暴さを過小評価し、ISISの台頭、カリフ国の樹立、大量の犠牲者を許した。「緑の革命」でイランの人々が体制に対して蜂起した際は、米国は影響力の行使をためらい、体制側は自由を愛するイラン人を殺害、投獄するなどした。

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