スペースX、従業員の1割解雇の波紋

スペースX、従業員の1割解雇の波紋

(Tom Cross/Gettyimages)

スペースXが突然全従業員6000人のおよそ1割に相当する577人の解雇を発表した。解雇者の中にはプロダクション・マネージャー、宇宙航空技術者、機械工、在庫管理者など様々な分野の従業員が含まれている。

 昨年には21ものロケット打ち上げに成功し、飛ぶ鳥を落とす勢い、と周囲から思われていたスペースXが、なぜ今大量のリストラを行うのか。CEOであるイーロン・マスク氏はこの件についてコメントしていないが、同社社長であるグイン・ショットウエル氏は「火星に宇宙飛行士を送る、というような大望を実現するために、会社をスリム化する必要がある」と語る。

 スペースXは1月11日に10個の通信衛星を打ち上げるためのファルコン9の打ち上げに成功したばかり。売上額は明らかにされていないが、NASAや米軍との契約により数十億ドル規模の収入があるとみられている。特に国際宇宙ステーションへの貨物や人を輸送するカプセル計画は26億ドルに達する支払いが行われる、と見られている。

 それがなぜ今大量のリストラを行うのか。ひとつ考えられるのは、昨年の21基というロケット打ち上げのペースが今年も維持できる保証がない、という点だ。一昨年の18基の打ち上げから増加した分、人手も必要だったが今年の先行きが不透明であり、月周遊旅行用のロケット開発にも巨額の資金がかかることから、まずは余分なコストをカットする、という見方だ。

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