“民族浄化”ユーゴスラビア紛争は西側メディアが捏造したフェイクニュース?

“民族浄化”ユーゴスラビア紛争は西側メディアが捏造したフェイクニュース?

ベオグラード(SStajic/Gettyimages)

世界遺産の城壁の町コトルはアドリア海の深い入り江の奥に位置する。旧市街には中世からの歴史建築物が並んでいる。その一つ旧フランス劇場は現在高級ホテルとなっている。マネージャーによるとナポレオン一世の時代に劇場として建築された。

 ナポレオン戦争以前のモンテネグロの海岸地帯はベネチア共和国の支配下にあったという。ベネチア共和国はナポレオンに征服されるまで中世から1000年も地中海世界の貿易を支配してきた。コトルもその支配下に置かれていたようだ。

 ちなみにベネチアという一地方都市がなぜ海洋都市国家として地中海世界の覇者として1000年も繁栄できたのか、塩野七生の名著『海の都の物語』に詳しい。

■社会主義体制へのノスタルジア

 コトルのホステルのオーナーのデミル氏によると、モンテネグロは人種的にはスラブ系で宗教もセルビア正教が大多数で言語もセルビア語とほぼ同じ。それゆえ現在でもセルビアとは近い関係にあるという。

 デミル氏は高校までユーゴスラビア社会主義連邦共和国で育った。彼の記憶では社会主義体制下のモンテネグロは社会が落ち着いて治安が良く、物資も比較的豊かであったという。

■セルビアはユーゴスラビア社会主義連邦の中核

 ユーゴスラビア社会主義連邦ではセルビア、クロアチィア、モンテネグロ、スロベニアなどのセルビア系民族(=スラブ系民族)共和国が中心となってイスラム系住民を含むマケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナを包含していた。

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