「トランプvsオルーク」壁建設めぐる国境の町の舌戦

「トランプvsオルーク」壁建設めぐる国境の町の舌戦

(iStock.com/flySnow/Purestock)

「壁」建設に固執するトランプ大統領と、次期大統領選で“台風の目”として注目されている民主党若手ホープのベト・オルーク前下院議員が11日、メキシコ国境の町エルパソの近接した二つの会場でそれぞれ大演説集会を開いた。オルーク氏が正式出馬表明した場合、大統領にとって侮りがたい挑戦者となりうるだけに、米マスコミは「エルパソの対決」を来年大統領選の前哨戦並みに大きく報じた。

 かつて筆者も取材で訪れたこともあるエルパソは、メキシコ国境までわずか1キロしかないヒスパニック中心ののどかな田舎都市で、すぐそばに両国を隔てるリオグランデ河が流れる。

 米マスコミ各紙の報道によると、トランプ大統領が、再選に向け2020年選挙キャンペーンの事実上の“こけら落とし”となる今年初の重要演説先にエルパソを選んだのは、不法移民対策と壁問題の重要性を、象徴的な国境の町で改めて国民にアピールする狙いがあったとみられる。

 大統領は去る2日、米議会で読み上げた今年の一般教書の中で、全体の4分の1近くを不法移民問題に割いて演説したが、その際にも、エルパソについて言及「国境都市エルパソはかつて全米で最も危険な4都市のひとつとして悪名をとどろかせ、凶悪犯罪が頻発していた。しかし、今や強靭な遮蔽設置のおかげで最も安全な都市のひとつとなった」と持ちあげた。

 11日、現地のスポーツ・アリナの会場で約6700人の満員の聴衆を前に行った演説でも、大統領は「皆さんは、壁の有る無しで違いがはっきりする例はどこの都市だかすぐにわかるだろう。

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