アフリカ・ジブチに走る中国式「砂漠鉄道」の正体

アフリカ・ジブチに走る中国式「砂漠鉄道」の正体

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日本からおよそ1万キロ。広大なアフリカ大陸の点≠ノ過ぎない小国、ジブチ。2009年、自衛隊が国際問題となっていたアデン湾ソマリア沖の海賊行為から航行する船舶を守るために派遣されるまで、その国名は日本ではほとんど知られる機会さえもなかった。

 その点≠ルどの小国に世界の目が注がれている。紅海に結ぶアデン湾に面するジブチは、アフリカはもちろん、中東、ヨーロッパへの戦略的な要衝の地にある。日本にとっては、まさにシーレーン防衛上のチョークポイントに位置しているのだ。

 ジブチのような小国に世界の目を向けさせるきっかけとなったのは、世界の安全保障と経済構造を揺さぶっている中国が推し進める「一帯一路」だ。

 13年、習近平が打ち出した「一帯一路」。中央アジアを経てヨーロッパにその道は通じ、海の道は東南アジア、スリランカ、そしてアラビア半島からアフリカ東岸へと延びる。世界68カ国を跨ぎ、その規模2800兆円ともいう途方もない巨大経済圏構想こそが「一帯一路」だ。しかし、「一帯一路」は巨大な経済のウネリにとどまるものではない。それは、表裏一体として軍事的な意図が深く内包されているからだ。

 「一帯一路」の代名詞ともなったスリランカ。インド洋に開かれた港、ハンバントタの99年間の使用権を中国政府は取得。海上において戦略的な要衝に中国は拠点港を得た。

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