ヴィクトリア朝を彩る英国芸術が一堂に

ヴィクトリア朝を彩る英国芸術が一堂に

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)》1863-68年頃、油彩/カンヴァス
ラッセル=コーツ美術館蔵 ? Russell-Cotes Art Gallery & Museum, Bournemouth

19世紀半ば、ヴィクトリア朝の英国ロンドンで結成された前衛芸術家集団ラファエル前派同盟。今年、精神的指導者だった美術評論家ジョン・ラスキンの生誕200年を記念し、ラファエル前派とその影響を受けた芸術家たちの軌跡をたどる展覧会が開催される。

 本展ではその中心人物ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ジョン・エヴァレット・ミレイをはじめ、活動の第2世代のエドワード・バーン=ジョーンズ、詩人でデザイナーのウィリアム・モリス、さらにラスキンが高く評価し作品を収集したJ・M・W・ターナーなど、英国芸術家たちの作品約150点が集結する。

 ターナーの「カレの砂浜─引き潮時の餌採り」、ロセッティの「ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)」や「ムネーモシューネー(記憶の女神)」、バーン=ジョーンズの「赦(ゆる)しの樹」といった傑作がそろうほか、自ら水彩画に親しんだラスキンの作品も鑑賞できる。

 また、ラスキンの思想に影響を受け、中世の手工芸に芸術の価値を見出す「アーツ・アンド・クラフツ運動」の先駆者となったモリスが手掛けたタペストリーや家具なども展示。ラファエル前派に端を発した実り豊かなヴィクトリア朝の芸術の広がりに触れられる。

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