合掌、岡留安則『噂の真相』の美学

合掌、岡留安則『噂の真相』の美学

(TkKurikawa/Gettyimages)

1月31日に月刊『噂の真相』の元編集発行人の岡留安則さんが71歳で亡くなった。私はそのことを、各メディアへ発表する前日、元副編集長のKさんからの電話で知った。

 引退後に住んでいた那覇市で2016年に脳梗塞を発症、その後肺がんが見つかり治療中だったという(葬儀は近親者で行った)。

 「あの、最後まで独身だったんですか?」

 「はい、独身でした」

 独身のまま、老醜を晒す前に、ヘビースモーカーらしく肺がんで「さようなら」。死に際まで岡留さんらしいな、と思った。

 月刊誌『噂の真相』は、1979年4月創刊号以来、政・財界や官・学界はもちろん、それまでメディアが取り上げなかった分野の皇室、同和、在日、検察、文壇、広告、芸能・スポーツ界の裏側まで、スキャンダルを武器としてタブーに挑んできた雑誌である。

 そんな「要注意」雑誌を25年間、休刊の2004年4月号まで率いたのが岡留さんだ。

 ターゲットとなった業界、個人からは当然蛇蝎(だかつ)のごとく嫌われた。

 しかし、支援者も少なくはなかった。

 「発売の10日がいつも待ち遠しかった」(椎名誠氏)

 「りっぱだと思うよ。スキャンダリズムというのは必要だ」(野坂昭如氏)

 「私はとにかく権力者たちのスキャンダルが大好き」(小池真理子氏)

 「返すがえすも残念なのは、岡留編集長からいずれ連載を、と頼まれていながら、チャンスを逃したこと」(上野千鶴子氏)

 ……(別冊『噂の真相』10周年記念号、休刊記念号より)

続きは WEDGE Infinity で

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