マイクロロボットで手術が可能になる

マイクロロボットで手術が可能になる

VS社ブログより

『ミクロの決死圏』という映画では小型潜水艦ごとマイクロ光線により極小化した医師のチームが人体に注入されて内側から手術を行う、というSFの世界が繰り広げられた。物質を小型化する光線は発明されていないが、ナノ技術などで超小型化したロボットで治療を行う、という試みは実際に進んでいる。

 小型ロボットによる治療方法を開発する企業のひとつである「ヴィカリアス・サージカル」社(以下VS社)がこのほど「ビル・ゲイツ氏のゲイツ・フロンティア財団から1000万ドルの投資を受けた」と発表して話題になっている。

 VS社は米マサチューセッツ州に本拠を置き、MIT(マサチューセッツ工科大学)、ハーバード、スタンフォードといった米国の超一流大学を卒業したエンジニアらが集結して生み出した企業だ。ロボティクス技術とVR(バーチャル・リアリティ)を組み合わせて人間の体を内側から治療する方法の開発を行っている。

 同社が開発する小型手術用ロボットは2本のアームを持つヒューマノイド型で、このアームを使って手術などの作業を行う。アームの他にボディ部分にカメラが仕込まれており、このカメラが患部を映し出し、それを医師が見てVRの手法でアームを操作、手術を行う。医師はVR用のヘッドセットを装着、ロボットの2本のアームを自分の腕のように操作することが可能となる。

 VS社のCEOで設立者のアダム・サックス氏は「つまり映画のように医師を実際に小型化して人の体内に入れるような技術を目指している」と語る。

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