混乱に拍車がかかる築地移転問題 現場記者はこう見る



 今後どうなるかは全く不透明で、築地は混乱の渦中にあります。最終モニタリング調査の結果に問題がなければ、夏にも移転を判断して、早ければ今年の12月には移転する可能性がありました。12月はお歳暮や年明けの準備で忙しいから、前倒しして11月に移転したいと、話していた業者もいました。

■業者はあきらめムード

 市場の管理者である都が業者をずいぶん裏切ってきたわけですから、完全に崩れてしまった信頼関係をもとに戻すのは難しいですね。業者の間ではもう豊洲は無理だという空気が流れています。風評被害は続くし、都が汚染をきれいにすると言ったとしても、これまでの経緯から疑いは晴れません。調査の結果を受けて、専門家会議では地下水だから上の市場には問題ないという意見も出ていましたが、都はずっとそういう考えでやってきたのではないかと思ってしまいますね。

 2001年に豊洲への移転が決まったタイミングで、中央卸売市場長や中央卸売市場の幹部が皆都庁に行ってしまったんです。それほど権限のない人間だけが残って、管理部門はすべて都庁に移ってしまった。築地の市場長は部長級で、局長級の中央卸売市場長とは全く立場が違います。だから、業者の団体の代表も、都の幹部と細かいやりとりができなくなってしまったんです。

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