“考えさせる”と“悩ませる”は違う|水島精二監督

“考えさせる”と“悩ませる”は違う|水島精二監督

水島精二氏(みずしま・せいじ)氏:アニメーション監督。『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)の演出などを経て、『ジェネレイターガウル』(1998)で監督デビュー。主な作品に『シャーマンキング』(2001)、『鋼の錬金術師』(2003)、『大江戸ロケット』(2007)、『機動戦士ガンダム00』(2007)、『UN-GO』(2011)などがある。2014年の映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』はオリジナル企画でかつ上映館数わずか13館であるにもかかわらず、1億7000万円を超えるヒットとなった。

議論ばかり繰り返していっこうに結論が見えてこない――そんな不毛な会議を経験したことのあるビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。水島精二監督が語る、不毛な会議に陥らないための秘訣とは・・・?

■スタッフの力を引き出す方法


――水島監督は1998年の『ジェネレイターガウル』で監督デビューしましたが、監督としての“仕事の仕方”が定まったのはいつごろでしょうか?

水島:『ジェネレイターガウル』の後の『地球防衛企業ダイ・ガード』(1999)の時には、もう今と同じようなスタイルになっていたと思います。それはあまり大げさなことではなく、誠実に仕事をするっていうことなんですけれど。

 自分が面白いと思っている企画に参加してくれるようにスタッフを口説く。おもしろいアイデアを出してくれたらそれをちゃんとフィルムに定着させるようフォローする。言いにくいこと、謝らなくてはならないことが出てきたら、なるべく早く相手に報告する。

 100%完璧にできているとは言いませんが、そういうことは常に意識していますね。


――水島監督はスタッフに作品の方向性を説明する時にはどんなふうに伝えますか。

水島:それはスタッフとたくさん話すしかないですね。たとえば、イメージを伝えるために写真集や画集、あるいは過去の映画とか、そういうものを“参考”として示す方法もあります。

 でも、それだと“参考”に似せることが“正解”だと思われてしまうかもしれない。そうなると、その人ならではのプラスアルファが出てこないこともある。

 言葉で方向性を説明すると、そこに曖昧な部分や隙間があることで、その人が自分の感性を発揮してくれるんです。アニメは集団で作っているから、こういうプラスアルファで作品が広がっていくことがとても大事なんです。

続きは WEDGE Infinity で

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