安倍首相とトランプ大統領の気になる類似点

 今回のテーマは「安倍首相とトランプ大統領の気になる類似点」です。読者の皆さんは安倍晋三首相とドナルド・トランプ米大統領の類似点は何かと質問されたら、即座にゴルフと回答するかもしれません。安倍首相とトランプ大統領の共通点は、エスタブリッシュメント(既存の支配層)であるとみている読者の方もいるでしょう。 

 ちなみにゼミ生(3年生)に同様の質問を投げかけてみると、「トランプは移民とマイノリティ、安倍首相は民進党をスケープゴートにしている」「トランプ政権と安倍政権は共に集団思考の罠にはまった多様性の無い組織である」「国民に『強いリーダー』であることを示している」「国民の関心を国内から国外に向けている」及び「政権誕生の経緯が類似している」という回答が返ってきました。それらに加えて、安倍・トランプ両氏の類似点に「効果的なメッセージを発信している」「国民の不満を汲み取って代弁している」「考え方が右寄り」「軍事増強路線である」「メディアを敵視する」も挙がりました。本稿では、政治手法における両氏の類似点を探ってみます(図表)。

■メディア選別と利用

 安倍首相は日米首脳会談を終えて帰国すると、その足でBSフジ「プライムニュース」及びNHK「ニュースウオッチ9」に生出演しました。前者の番組ではトランプ大統領と第3国について意見交換を行ったことを示唆しながらも、どの国かについては明言しませんでした。

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