正社員でも待機児童「育休取ったら、“保活”で負けた」

正社員でも待機児童「育休取ったら、“保活”で負けた」

(iStock)

 東京23区内に住む池田理子さん(仮名、32歳)は、不条理さを感じずにはいられない。大手電機メーカーの正社員として働き、29歳で出産。間もなく第2子も生まれる予定だ。「子どもが0歳のうちは育児休業を取って一緒にいたい」と、1歳児クラスから保育園に預けて職場復帰しようと思っていたら、あっさり待機児童になってしまった。

 もともと理子さんは、子どもを授かったら育児休業を取ろうと思っていた。自分の母親が30年前の当時としては珍しく、理子さんを出産後に1年の育児休業を取って仕事を続けていたからだ。理子さんは母親の後ろ姿を見て、「福利厚生がしっかりして、きちんと育休が取れるような会社を選んで努力して就職活動をして内定を得た」という。会社も子育てに理解があったのだが、予想外の展開となったのは“保活”の激化だった。

 周囲の女性たちは育児休業を取っても早く切り上げ、最も入園しやすいと言われる4月に0歳児クラスから入園することで、保育所の席の獲得を確実なものにしていた。もしくは、自治体が行う入園審査の利用指数のポイントアップを狙い、年度途中でも職場復帰して認可外保育所に子どもを預けている人ばかり。

 理子さんの住む地域では、1日でも早く認可外に預けている人が入園が有利になる。いつ育休を切り上げたらいいのか。そんなことを考えると、自分は保育所に入ることができるのかどうかが気になって、せっかくの新生児との新しい生活も十分に味わうことも難しくなり、毎日のように“保活”合戦の状況に戦々恐々としなければならない。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)