マクロン新大統領は野垂れ死するのか?

 もし、搭乗中の飛行機で、キャプテンから昇降舵も方向舵も動かなくなったとのアナウンスがあったらどうだろうか。続いて、機長も副操縦士も飛行学校一番で卒業しているので任せてくれと。仮に機長が、野蛮なら大きな金づちを手に命綱をつけて、凍結した部位を叩くかもしれない。また、機長が、無謀ならがガスバーナーで溶かすかもしれない。幸い知性も教養もあるキャプテンと副操縦士でよかったというのが、今回のフランス大統領選挙ということになる。ガスバーナーや金づち機長は、例えればルぺンやメランションということになる。幸い最も穏当な結果となった。加えて心配していた首相候補も、最適任者に決まったようだ。

 しかし、フランスの現状は何も変われないと気が付くべきであろう。日本の報道を見ると、最後までルペンの可能性を期待していたとしか考えられないものが多い。トランプ、BREXITともに外したことと、トランプのおかげで既成のメディアが潤ったこともあり、「夢よもう一度」でルペンに期待したのかもしれない。知っていてとぼけたと信じたい。

 本邦フランス政治研究の第一人者と話した。先生がインタビューでルぺンの可能性はないというと、落胆の様子が隠せない記者が多かったそうだ。万が一という場合はどうですかと食い下がる記者までいたそうだ。メディアは「ことあれかし」ということであろう。

 選挙も無事終わり、ルペンが消えたとたん、極めて重要なイベントである首相任命をNHKの7時のニュースでさえ黙殺していた。

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