脳はじゃじゃ馬、多少くじ運が悪くても乗りこなすほうが面白い

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ライフネット生命会長・出口治明さんが「歴史」や「教養」をテーマに、さまざまな有識者をゲストに迎える対談企画「出口さんの学び舎」。技術革新やグローバル化により変化の激しい現代で、ぶれない軸を持って生きていくために必要なものとは何か、対話を通じ伝えていく――。

■学習って、遺伝子からどれだけ自由になれるかという尺度なんです

出口:今の科学では、遺伝子が人間のいろいろなことを決めていきますが、先生の本を読んでいたら、“揺らぎ”がすごく大きいと書かれていました。

池谷:はい、そうです。

出口:遺伝子と人間の能力や個性の関係は、どう考えればいいですか。

池谷:私は、現状では遺伝の影響が大きいと思っています。まあ大ざっぱに言って半分くらいは。

出口:半分以上かもしれませんね。

池谷:教育レベルがものすごく上がってくると、元の遺伝子が効いてしまう、という言い方もできます。今までは、多少遺伝子のでこぼこがあっても、努力で補えた部分があるんです。努力する人が勝った。でも、仮に能力に天井があるとすると、効率よく努力できる時代になれば、いつでもみんなが天井まで行ける。そうすると、最初の下駄のところが重要になるんです。それが今後の問題かなと。

出口:社会が進歩したほうがむしろ、遺伝子に左右される地頭が効いちゃうってことですね。

池谷:おっしゃる通りです。今はまだ、多少勉強した人のほうが良い大学に入れますが、それでも結構遺伝子が決めています。

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