子どもを保育園に安心して預けられない理由

子どもを保育園に安心して預けられない理由

(iStock)

「どこでも良いから預けたいわけではない」

 小原良子さん(仮名、40歳)は、そう痛感している。それというのも、もう小学生になっている第1子が通った保育所があまりに子どもにとって劣悪な環境で、何度も仕事を辞めるか悩みながら登園させていたからだ。

 自営業の良子さんは自治体の保育課から労働時間を認めてもらえず待機児童になってしまった。やむなく、0歳のうちに認可外保育所に子どもを預けたが、園庭もなければ異年齢保育で、ハイハイするすぐそばで2〜3歳の子がふざけ合っても保育士に注意する余裕もない状態。たまに注意をしたかと思えば、ヒステリックに怒鳴って威圧しているだけで、子どもたちが一瞬、恐怖で言うことを聞いたふりするだけのように見えていた。

 しばらくすると、東京都の認証保育所に空きが出て転園したが、保育士がすぐに辞めて入れ替わっていく。オムツ交換や排せつ介助に当たる保育士が排便の時にゴム手袋もせずにいるため、感染症があっという間に広がることが気になった。保育士は身だしなみも言葉遣いも社会人としてのマナーも不十分。保護者の前ではにっこりしても、ふとした隙に“ヤンキー”さながらで同僚保育士に「おっせーんだよ、てめー」と舌打ちする姿を目撃した時には、「うちの子も、あんな風に扱われているのではないか」と疑った。

 子どもは保育所を過剰に嫌がり、何か月通っても預ける時に号泣する。保育士は、その場では「大丈夫ですから」と目だけ笑ってはいるが口元がひきつっている。

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